A priest woman who was a sword master(仮)





ロテリオン大陸……。
伝説の王、エルス・シドルファスが大陸統一を果たし、幾数月。
貧富身分の差はあれ、今は形式上は平和を保つ大陸である。
そのほぼ中心に位置するウルックス女学院、そこに所属する生徒の一人であるエリーナ。
彼女が花壇の中から見つけた、一振りの剣。それが、彼女の運命を大きく動かすことになる……。

剣と魔法の世界で贈る、ソード・ファンタジー!


詳細設定

舞台
Loterion:ロテリオン大陸

地理
大陸中央部:都。商店や歓楽街といった一般人用の建設物も多く立ち並ぶ城下町。議会などの決定は城内の議場にて行われる。
大陸南部:都の住民達の住宅街。食料品など日用品はこちらの商店で販売。貧民街と高級住宅街に分かれている。
大陸西部:残存する旧勢力『センロイ党』が支配する自治国家が成立。国交断絶中。
大陸東部:港を中心に自治都市レドーティスが発展。不戦条約を結んでいるとはいえ下手したら戦争の危機に。
大陸北部:大森林の中に、現地住民バルバル族が住む集落が点在。都とは不戦協約の上で、対等の立場で交流(建前上は)。

レンキス歴
伝説の王、エルス・シドルファスが大陸統一を果たした時を0年として制定された歴。現在の大陸標準歴となっている。
ちなみに、私達の世界との月の相関はこのようになっている。


一月:降霜の月
二月:降雪の月
三月:萌芽の月
四月:桃桜の月
五月:萌緑の月
六月:神無の月
七月:明陽の月
八月:灼地の月
九月:靡芒の月
十月:黄金の月
十一月:備供の月
十二月:神楽の月
(これらは全て公用語であるフレア語を日本語訳したものである)

公用語
大陸中央部(都):フレア語(標準語)
大陸南部(貧民層):バーブル語(日本語では語尾の片言が特徴)
大陸南部(富豪層):ケヌー語(敬語っぽい響き)
大陸西部:ワイタイ語(関西系)
大陸東部:クーシュ語(名古屋系?)
大陸北部:バルバル語(めっちゃ片言)

通貨単位
ルク・ケイ・ムー
(100ケイ:1ルク、ムー通貨は概念上でしか使われないが、100ムー:1ケイ)

文化レベル
中世+α

ロロ研究院
元々はロロ地方で古代歴史を研究する研究員、アーチス・マーチスの研究ラボだった。彼が古代ハイル文字の解読に成功した後、賢文王ロゴス・シドルファスが彼に名誉と資金、ラボの周辺の土地を与え、この場所を'全ての知が集う場所'と賞したことから、その地域全てが研究のためのラボとなった。これがロロ研究院の前身である。
彼の死後、遺言により研究院となり、様々なところから来た研究員が、日夜知を求めて研究を行っている。
研究分野は現在主流である魔法歴史学の他に、歴史学、魔物学、物質学、力学、生物学、心理学、薬学など、その範囲は多岐に及ぶ。ただ、一部の研究者は研究のためには手段を選ばないきらいがあるため、ロロ研究院内では禁則事項を定め、度を過ぎた非人道行為を行わせないようにしている。

ウルックス女学院
『質実合健』をモットーとする由緒正しい女学校。
元々はマグナ教の信者が、暴君ゼロサメイトスの迫害から逃れるために建てた秘密教会であり、マグナ教の『寛容・公明正大』の教義が隅々まで行き渡っている。
学部は様々に分かれており、文学部、商学部、教育学部、地理学部、理学部、神学部、心理学部、歴史学部、特進学部など、多岐に渡っている。
その中で、文学部、教育学部、地理学部、神学部、商学部、特進学部には伝統として、生徒達に護身目的での武器修練が必須科目として行われている。それを含めた成績の各学部上位五名は、王室直属の護衛隊への推薦が可能になる。護衛隊は女生徒達の憧れの的であるので、その枠を狙っての競争率は高い。
ちなみに、私たちの世界で言う小学校、中学校も建てられてはいるが、校舎所在地は完全に別の場所である。

人物紹介

エリーナ(17?)
主人公。父親、母親の顔は知らない。どうやら貧民街の入り口に籠に入れられて捨てられていたらしい。分かるのは、彼女の名前がエリーナであると言うことだけ。
本来であれば生涯をその場で終えているであろう赤子を救ったのは、町に出ようとしていたジェシカと、その母親だった。
勢いのある、というか気前のいい、ジェシカの家族に育てられた事から、その性格は天真爛慢。そして元からの素質か、トラブルメーカーの体育系。また、食欲は人の三倍以上は確実にある。
使用武器は剣。とある一件から古代の意思持つ剣、トルメイスと契約している。
愛用武器:トルメイス七番'ティゾーナ・エル・シッド'

ジェシカ・ルナストル(23)
現修道館寮監の一人。エリーナの保護者役。
六歳の頃、捨てられているエリーナを発見し、妹のように可愛がる。口調は荒いが、全て優しさの裏返しである。人生の若干の先輩としての余裕と、躾としての厳しさをもって、エリーナと接している。苦労人体質。
性格は至ってフランク。変に気を遣う必要がないことから、生徒からは慕われている。非常に歌が好きで、時間が空いたときは古教会で一人歌の練習をしている。そのレパートリーは広く、また音域も広い。ただ声量がでかいので、密かに学院の七不思議のひとつ《殉死したシスターの歌声》として数えられている。そのことを本人は知らない。
武器は己の拳と足である武闘派シスター。
愛用武器:セスタス'グルーブ'

アンジェリカ・ロゼ・ファリエル(16)
先代より続く豪商、ファリエル家の次女。
文武両道、容姿端麗、温厚篤実と三拍子揃っているが、欠点は常時寝不足体質で、暇さえあればすぐ、どんな場所でも寝ている。そのため、周囲からは『堕眠をむさぼる天使』などと呼ばれている。性格はのんびり屋。
メイン使用武器は槍。棒さえあれば大人と同等の戦いは出来る。彼女の本気を、まだ未だに誰も見た事がないと言う。
愛用武器:ハルバード'セイビングレイス'

マキ・アトラント(18)
エリーナの親友。校内で一位二位を争う情報通であり、中には普通絶対知りえない情報まで知っている。特に武器に関する豆知識は、下手したら並の学者の舌を巻かせるほど。
性格は本人曰く、『変人』。エリーナを'エルぽん'といつの間にか呼んでいたりジェシカを必要以上に慕っていたり武器の事になるとコレクターの部分が覗いたりと、状況によって感情が二転三転する人物。
使用武器は、この時代には珍しいカタール。素早さを生かした嚇乱戦法をとる。
愛用武器:カタール'ジャックフォグ'

カパ・エラッサ(17)
バルバル族の少女。族長からの推薦で女学院に入った。異常なまでに寡黙で、口を開いても片言混じりの言語で聞き取り辛い。そのため近寄りがたい雰囲気があるが、ジェシカやアンジェリカとは話していたりもする。どんな状況でも決して流される事のない鉄の精神を持つ。
素手ではカポエラを用いるが、長尺の刀があれば、リーチがとてつもなく長い居合いを繰り出す。
愛用武器:銘刀'飛鳳'


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