「………ぅ、ぁぁ、………ァゥ………」
もう……何も考えられない………。
余りに………きもちがよくて………。
それに………あったかい。
まるで、おかあさん………ママ………マ………。
『さぁ、おいで、私の中に――』
目の前にいるラミアの秘所が、その口を大きく開くと――
少年はこの辺りに住む村人の一人であった。
ところがある日、その村を盗賊団が襲撃した。
幸いなことに大半は自警団に捕えられたが、一部取り逃がした盗賊達が、少年を人質に逃げ出した。
そのまま盗賊達は、アジトにしていた洞窟へと移動したが――。
盗賊達がその場所に戻ったとき、洞窟の様子は完全に様変わりしていた。
土が盛り上がった無骨な風景であっただけの場所には、いつの間にかカンテラの様なものがつけられ、地面にはいかにも高級そうな赤カーペットが敷かれていた。さらに、洞窟のあちらこちらに見覚えのない家具や貴金属類が、あまりにも自然に設置されていた。
そしてそのいずれからも――洞窟そのものからすら、何やら妙な香りが漂っていた。どこか芳ばしく、甘ったるく、ずっとその場に居たら正気を保てなくなりそうな――濃厚な香り。
自らの正気を保たせるために、盗賊の親分格は貴金属類だけせしめて外に出ようと命令したが――。
ズルッ………。
何かが擦れる音がした。カンテラの明かりが、幽かに揺れる。
ズルッ………ズルッ………。
盗賊達は各々の武器を構えた。自分達以外の存在が中にいる時、それは敵か人質でしかないからだ。
ズルッ………ズルッ………ズルッ………。
引きずる音は、徐々に大きくなっていく。盗賊達に緊張が走った。空気が、震えている。近付いてくるものが、並の敵ではない証拠だ。
本来ならば、この時点で逃げるべきだったであろう。だが、遅すぎた。
『止まりなさい』
神技にまでその実力が高められたヴァイオリニストが弾く最高級のヴァイオリンのような、綺麗に透る声だった。洞窟と言う半密閉空間の中、その声は多方向に反響し、サラウンドに聞くものを酔わせる。しかも、それだけではない。
盗賊達は、一様に戸惑いと焦りの表情を浮かべたまま――固まっていた。腕一本――いや、指先一本動かせずに、武器を構えた格好のままで。
ズルッ………ズルッ………シュルルッ………。
近付いてくるものの正体が、次第にカンテラに照らされ明らかになっていった。
それの上半身は、美しく整った顔に流れる絹のような長髪、細くしなやかな腕や指先にハンドボールのような巨大な胸、くびれた腰、そして白磁の肌に花開く、小さなクレバス。その何れもが、神が作り上げたかと思われるほどの美しさを誇る、完全なる美を体現した女性だった。
しかし、それの下半身、クレバスの中心より下は無数の鱗で覆われ、二本の脚ではなく円筒のような胴体が闇の中にまで続いていた。その鱗の隙間からは、分泌された体液が滲み出て鱗の乾燥を防ぐと共に、移動を潤滑に出来るようにしている。
そう。
洞窟の主は、ラミアだったのだ。
「ふふっ?私の住みかに無断侵入?いけない人達ねぇ」
呟きながらラミアは、男達を取り囲むように移動していく。
そして、ぐるりと一周した時、盗賊達は蛇身によって絡み付かれ、捕えられてしまった。
「ふふっ………さぁ『全身の力を抜いて』」
ラミアがそう口にした瞬間、盗賊達は全身の力が抜け、蛇身に身を預ける形となった。
高位魔族の中には、時折『言魂』の能力を得る者がいると言う。これは音を媒体に相手の体を支配する能力だ。このラミアは、まさにこの能力を保持していた。
「ふふっ……貴方達は後で罰を受けてもらうから、そのままへばってなさい」
言うが早いか、ラミアは巻き付けた蛇身を一気に締め付けた!
両腕両脚、そして腰の骨が一気に砕ける音と、男達の絶叫が、洞窟の中に響きわたった。
離れた場所に縛られていた少年は、目の前で行われている光景に対して、全く身動きできなかった。『言魂』の効果は締め付けた時点で消えている。動けないのは恐怖と――それとは別の感情でだった。
やがて、盗賊を全員仕留めたラミアは、縛られ蹲っている少年に気が付くと、怪しい笑みを浮かべながらゆっくりと近付いていった……。
「あ………あはは………」
少年は、無意識のうちに後退りしていた。体を満たす恐怖が、神経を支配していたのだろう。この時立ち上がる事が出来れば、もしかしたらこの先の少年の運命は変わっていたのかもしれないが――縛られていてはそれも無理な話。
「うふふ………」
ラミアは、少年との距離を保ちながら、ゆっくり、ゆっくりと近付いていった。それは、獲物を精神的にいたぶる行為であった。こうする事で獲物の精神は張り詰め、やがて――。
ぽすん。
ついに、その鬼ごっこにも終焉の時が訪れた。少年が、何かに背中からぶつかったのだ。「ん………」と、幽かに感じた声を出すラミア。そう。少年は、ラミアの蛇体に行く手を阻まれてしまったのだ。
「あ……ああ…………」
少年の心を絶望感が覆う。これから自分は、この蛇女に食べられてしまうのだろう、何も抵抗できずに、ただ為すがままに――。
少年の瞳から、涙がぽたり、と地面に落ちる。
ラミアは、恐怖と絶望のあまり震える少年に近付き、そして――
ばふっ。
――少年の顔を自身の巨乳に埋めるようにしてだきしめた。
――え?――
少年は、内心戸惑っていた。彼を連れ去った盗賊は、すぐさま全員蛇の体で巻き付かれて骨折させられている。少年も、その運命を自分も辿るものだと考えていた。だが女は、まるで我が子を慈しむように、その胸に抱いただけ。
少年の絶望感が、少しだけ薄らいだ。同時に、
ふわぁ………。
甘く優しいミルクの香りが、少年の鼻孔を満たし、そのまま脳を優しくとろけさせていく。
「まま………」
ふと、少年は母親に抱かれているような錯覚に陥った。抱き締めながら、時折頬擦りしたり、ぽんぽんと優しく後頭部を叩いたり、ゆっくりと撫でたりされているうちに、少年の恐怖感は、安心と親愛の感情に上塗りされていった。
『うふふ………そうよ、私はママよ、坊やのね………』
鋭くした爪で縄を切りつつ、ラミアは少年の心に直接語りかけた。『言魂』の力は、使用者が対象に近ければ近いほど、絶大な威力を発揮する。一度張り詰めた心を、ほぐされていた少年は、心の隙間でその言葉を全て受け入れてしまう。
「………ままぁ………」
胸に顔を埋めるうち、記憶の中にある母親の顔が、目の前にいるラミアのそれに刷り変わっていった。自分から顔を乳房に擦りつけ、そのみずみずしい感触を味わっている。
「うふふっ………可愛い坊や」
一方のラミアは、そんな少年の様子に柔かい笑みを浮かべながら、少年の口に乳首を含ませ――ぷしゅうっ!
「んんっ!」
母乳を口の中に噴射した。噴射された母乳に思わず蒸せそうになった少年だが、舌先に、内壁に液体が当たった瞬間、甘美な感覚を伴ってそれは体内に吸収されていった。
少年は、少しずつ体がぽかぽかになっていくのを感じていた。そしてぽかぽかになる毎に、もっとママに甘えたい、と言う欲求も出てきた。
「……んんく、んく……ぷは……んく……」
少年はラミアの乳首を舌で舐め上げ、前歯でこりこりといじり、乳房に吸い付いて、どんどん母乳を飲んでいった。依存性があるのか、飲めば飲むほどに、少年はより強く乳房に吸い付いていった。
同時に、少年にとっては未知の感覚が、少年の中で目覚めていった。
そして――。
口を乳房から離した時、少年は――。
「あ………あの………ね?」
少し恥ずかしそうにもじもじしながら、上目使いでラミアを見上げる少年。はぁはぁと吐息は荒くなり、ほんのり桃色へと頬が染まる。本人の可愛さとも合間って、ショタでなくとも思わず抱き締めたくなってしまう様子を見せていた。
そんな少年にラミアは――、
「ん?どうしたの?」
わざとじらすように告げ、少年の口からある言葉が出るのを待っていた。
「あ………あのね………ボク………」
その間にも少年の息はどんどん荒くなり、もじもじ具合いは上昇し、瞳はいよいようるんできていた。
「ボク………からだが………熱くて………なんか………変なの………」
無意識に身を屈め、まだ男になりきれない自らの分身に手を伸ばす少年。どこか、もどかしいと感じたのだ。慣れない手付きで、皮すら剥けていない小人をいじくり始めた。
そこに触れるだけで、「あっ、あっ」と、甘い吐息が漏れ出してくる。指を、小人をさするように動かすと、それだけで少年の背中には電撃が走り、へなへなとラミアに持たれかかるように崩れ落ちてしまう。だが――足りなかった。
「あぁっ!あぁっ!あぁあっ!」
いくら扱いても、もどかしい感覚は拭い去る事が出来ず、逆に、その感覚が増すばかりだった。
気持いいのに、気持悪い。
少年はどうしようもなかった。手を動かすのは気持良いから止められない。でも、動かすほど気持悪くなっていく。
「あぁっ!……ひぐっ……ぃぁっ!……ぃくっ……」
とうとう少年は泣き出してしまった。心が耐えられなくなったのだ。
何とかして欲しい。
なんとかしてほしい。
ナントカシテホシイ――。
少年を見つめていたラミアは、少年を抱き上げると頬にキスをして、耳元で囁いた。
「ほらほら『泣かないで』。ママが気持良くしてあげるから」
そのまま『言魂』で泣き止んだ少年の口に乳首をねじ込み、母乳を飲ませた後、蛇部分と人間部分の境目にある一本の筋、そこに自ら手を入れた。
にちゃ、あ………。
糸を引きながら、筋は左右に開いていく。その中には、淡い桃色の肉壁がやわやわと誘い込むように蠢き、一面を覆う肉襞がぷるぷると震えている。そして、そのクレバスを埋めるかのように愛液が満たされ、ほんのり波立っている。
ふわぁ………。
少年の体が、愛液の香りを受け入れた。甘酸っぱい無花果を更に煮詰めたような、頭に響く香り。瞬間、
少年の理性は、その姿を消した。
目の前で開いている穴は?
何かを受け入れるもの。
じゃあ――何を受け入れるの?
「坊や………『そのおちんちんを、ママのここに、挿れて』」
躊躇いなど存在しなかった。
少年は、小さく開いたラミアの秘所に、息子をいきなり突っ込んだ!
「あぁんっ♪」
同時にラミアは、胴体を少年に巻き付け、体の位置を固定する。少年の顔の位置に、丁度ラミアの胸の谷間がある状態だ。
ラミアは、その巨大な胸を押し付けるように少年を抱くと、腰を前後に動かし始めた。
「むぅぅうっ!んぅむっ!んんんっ!」
少年のあえぎ声は、全てラミアの胸に吸収され、甘い香りとなって少年に返ってくる。窒息寸前にまで押し付けられた胸を一瞬解放すると、全てを蕩かす濃い乳の香りが大半となった空気が、少年の体を巡った。
少年の下半身は更に凄いことになっていた。精通がまだ終っていないペニスを、膣は内壁に埋め込むかのように圧しつけ、無数の襞が逸物のあらゆる皮という皮に絡み付き、そして、
「んっ、んむぅぅぅぅぅぅ!」
ずりぃっ!ぷちぷちぃっ!
何と、その皮を剥いてしまったのだ。姿を現したばかりの逸物には、カリの下に初初しい恥垢が溜っており、襞は舐めるようにそれを洗い取っていく。
姿を現した逸物は、それだけで強力な性感帯である。ラミアの膣は、皮の内側から、鈴口、亀頭、カリにいたるまで、執拗に舐め回し、蹂躙し、そして猛烈な勢いで吸引した。
初体験の、しかも少年に、耐えられる筈もなかった。
「んむぅぅぅぅぅぅぅぅっ!」
どくっ!どくっ!どくっ!どくっ!
その時、少年の心は解放感で満たされていた。
ラミアの乳の効果で痛覚が快感として受け取られたのも大きい。
だがそれ以上に――今までもどかしく感じていたもの、それがラミアの手によって気持良い感覚に変えられた、と言う事実が大きいだろう。
まま………
ままがきもちよくしてくれた………
ふかふか………
きもちい………
「ふふふ………いい顔ね……可愛いわ、可愛いわよ、私の坊や」
ラミアと一体化したように、少年は腰を振り続けた。
「あはぁぁぁぁ、ままぁぁ、ままぁ…………」
少年の心に、もう恐怖心や絶望感などは全く残っていなかった。あるのは、ただママの――ラミアの温もりだけ。
一心不乱に腰を振っていた少年だったが、やがて疲れてしまい、動きが止まってしまった。
「………ぅ、ぁぁ、………ァゥ………」
その頃には少年はもう、何も考えられなくなっていた。ラミアが与えた快感は、少年の心を完全に絡め取ってしまったのだ。
「………ぁ、ぁ………ままぁ………」
うわ言のように、「ママ」と呼び続ける少年。そんな彼を、ラミアは抱き締めると、
「さぁ、おいで、私の中に――」
先程まで彼のペニスを挿れていた秘所を、ぐにゅううっと大きく開いて、少年の体を飲み込み始めた。ずぶ、ずぶと音を立てて、少年の体がラミアの中へと消えていく――。
「あぁ………ぁはぁ………」
両脚が、逸物が、剥き出しとなった胴体が、胸が、両腕がその柔らかな肉に飲み込まれていく度、少年は何とも言えない気持良さを感じていた。そして――。
ばくんっ。
顔が秘所に潜り込んだ瞬間、ラミアはそれを完全に閉じてしまった。
少年は、ラミアに飲み込まれてしまったのだ………。
ラミアの子宮の中は、羊水のような重い液体で満たされ、触れただけで沈んでしまいそうな柔かい肉壁と、その表面に生えた無数の肉襞がそれを取り囲んでいた。
その中で、少年は'ママ'に甘えている夢を見ていた。夢の中での自分は赤ん坊で、しかも'ママ'と瓜二つの姿だった。
'ママ'の温もりを感じながら'ママ'のおっぱいを飲む赤ちゃん。そんな少年を、'ママ'はただ、微笑んで抱き締めていた――。
少年が夢を見ている頃、彼の肉体は――溶け始めていた。
あらゆる彼の部位が、羊水の中へ溶け出し、彼の体は縮んでいく。そして全てが羊水に溶けた後、お腹の中に一個の卵子が到達した。
辿り着いた卵子は、羊水に散らばった彼の成分を吸収し、大きくなっていく。そこに放たれたのは、先程の性交で絞りとった少年の精子だった。
そして、二者は混ざり合い――!
「……ぁぁぁぁああああんっ!」
ぽこんっ。
少年を飲み込んで一ヶ月後、ラミアは自分の部屋で、卵を一つ産み落とした。
巨大化した秘部から愛液を纏って出てきたそれは、ゆうに1m弱の大きさを誇っている。
それをラミアは、愛しそうに撫で、外殻にキスの雨を降らせる。
そして――睦事を呟くように、淫らに卵に話しかけた。
「うふふ………『貴女は、私の、娘よ』」
『貴女は私の娘よ』
『あなたはわたしのむすめよ』
『アナタハワタシノムスメヨ』
卵の中では、猛烈な勢いで肉体の再編成が行われていた。
卵黄が分割されていき、細胞数が増えていく。そこから徐々に形成されていく体――それは少年のものとは大きくかけ離れたものであった。
顔の輪郭は、少年と言うよりはどこか少女じみたものに。短かった黒髪は、ロングの茶色い髪に変化した。細かいパーツは少年の面影があるにはあるが、殆んど分からない。
ほっそりとした両腕に華奢な首。腹部には、卵から生えている管が臍に繋がっている。その上にそびえる双山は、まるでマスクメロンが埋まっているかのよう。
そして、股間に存在するのは男性器ではなく、まだ小さなクレバス。その中心線を境にして、蛇の胴体が続いている。生えたての鱗は柔らかく、少しつついただけで指を埋め込んでしまいそうだ。
そんな少年――いや少女の頭に、ラミアの声が響いていく。
『貴女は私の娘よ』
『あなたはわたしのむすめよ』
『アナタハワタシノムスメヨ』
「ま…………ま…………」
羊水で満たされた卵の中がもし見えたなら、このように口を動かす少女の様子が見えただろう。
ラミアの言葉が、少女の心に染み渡っていく――それは同時に、ラミアとしての教育も意味していた。
体の使い方、誘惑の仕方、『言魂』の出し方、餌を取る方法。そして――。
「私の名前、教えておくわね。私の名前は【ヴァーズ】。そして貴女の名前は――」
【ジニー】
ビシッ!
全ての言葉を呟いたヴァーズの目の前で、卵に亀裂が走った。その亀裂は、秒を経る毎に広がっていき、少しずつ羊水が染みだしてきていた。
そして――。
パシャンッ!
天井まで亀裂が届いた瞬間、卵は盛大に割れた。中から出てきたのは、大量の羊水と、全身を濡らした12才ぐらいのラミア、ジニー。
幽かな光に耐えられず、目をしぱしぱさせていたジニーに、ヴァーズは近付き、そして抱き締めた。
「よしよし。よく産まれてきたね♪可愛い娘、ジニー」
ジニーは産まれたばかりで、頭は働いていなかったが、本能的に理解した。
彼女が、私のママなんだ――。
「――さて、早速お食事しましょうか」
食事、と聞いて、ジニーの頭が回転し始める。
食事→男→狩り。
その男は一体どこに――。
少年を襲った盗賊は、腰を折られた格好のまま――時が止まっていた。
ヴァーズが使った、強力な『言魂』。それは解除するまで、意識も体も時を止めると言うものだった。
魔力の大半を使うものではあったが、その効果は、一ヶ月間何も食べていないのに生きている事からも分かる。
その男達を、ジニーは目にした。その瞬間。
くー。
ジニーのお腹が、可愛らしい音を立てた。思わず赤面するジニー。
「あらあら………食べちゃって良いのよ?彼等」
そんな彼女に、ヴァーズは微笑みながらそう口にし、ジニーの肩を、ぽん、と叩く。
それが合図だった。
猛烈な勢いで男たちのうち一人に近付くと、ズボンと下着を一気に引き裂いた。そして顔を両手で持ち、両目を自らのそれと合わせた。
ヴァーズのかけた『言魂』は以下の通りだ。
『娘に顔を触られるまで、時を止めなさい』
そして触られた男は一瞬自我を取り戻す、が――。
ジニーに見つめられた瞬間、その自我は意識の奥に追いやられてしまった。誘惑の効果である。
ジニーは腰が砕けて動けない男の体に蛇体を巻き付けると、誘惑によってそそり立った肉棒を一気に挿入した!
「あぁああぁああぁあっ!」
ぐっちゅ!ぬっちゅ!きちゅっ!
初めて男を受け入れる筈の膣は、しかし処女膜など無く、熟女のそれと同質の――いや、それ以上の柔らかさをもっていた。粘性の高い愛液が、男の肉棒とジニーの膣の締め付けの中で撹拌され、淫らな水音を立てている。
男は痙攣したように震えていた。それもその筈。今男に与えられている快感は、プロの娼婦顔敗けの技術と体を持って成立するものなのだから。
腰が動かせない、そんな筈なのに、いつしか男は自ら腰を振り始めていた。
「あんっ♪あんっ♪あんっ♪あんっ♪」
次第に感じ始めるジニー。その豊満な乳からは、白い液体がとろとろと溢れ落ちていた。男はそれを、いきなり乳首に口をつけて飲み始める!
「あぁぁぁぁあんっ♪」
敏感な部分を噛みつかれ、逝きそうになったジニーは、お返しとばかりに相手を強く締め付けた!
より一層乳に押し付けられる男の顔。その体には大量の母乳が発射され――!
ぶしゅううううっ!どくっ!どくっ!どくっ………。
蛇体の中で男の体は弓反りになり、何度も何度もジニーの中に射精した。男の叫びは、その魔乳と大量の母乳によって塞き止められ、男の中で何度も反響する。
メキメキ、と骨が軋む音がした。だがその音は男自身にも届かない。今男に映るのは、ジニー、ただそれだけだった。
……そうして数十分後、男は体力を使い果たして、気絶した。
お腹を叩くとたぷたぷと音がしそうな程の精を体に受けたジニーだが、まだ足りなかった。もっともっと、ラミアとして成長するために精が必要だった彼女は、残りの男とも全て交わり、結果――。
「――ごちそーさま♪」
妊婦のように膨張したお腹をさすり、気絶した男達を眺めながら、ジニーは可愛らしい声と笑顔で言ったのだった。
そんなジニーの髪の毛を優しく撫でながら、ヴァーズは男達を見て、笑顔でこう告げた。
『さぁ、お腹の中に戻りなさい――』
洞窟のカーペットの上、そこでは親子のラミアが体を絡ませあって寝ていた。
その腹はどちらも膨れていて、特に母親の方は、まるで獅子でも飲み込んだのか、と言えるほどに巨大化していた。
男達は、『言魂』の魔力に囚われ、ヴァーズに自ら体を差し出した。ヴァーズは、そんな彼らを一人、また一人と、秘所を広げてずぶずぶと飲み込んでいったのだ。
今度は、ジニーに飲み込ませてみようかしら?
眠りに着く前、ヴァーズはそんなことを考えていた。
二人の吐息は風となり、洞窟の時を進ませる。
二人の鼓動は一体となり、洞窟に生命を持たせる。
掛けられたカンテラは、時と生命をただ照らし続けた。
ここは、ラミアの住む洞窟。
無断で入るものは、生きて帰れない。
だが、もし貴方がラミアに気に入られたとしたら――その時は人間としての生を終える事になる。
いずれにせよ、元に戻ることなど出来はしないのだ……。
fin.
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