「さくまん、ちぇ〜っく!」
説明しよう!さくまんちぇっくとは、町に溢れる目新しいものを、クラスにいるマイフレンドにごきょ〜じゅするというすンばらすぃ〜行為なのですっ♪
「……」
隣の席にいるマイソウルフレンド、もりりんは相変わらず冷ややかな目だけどね。
「もう、ノリが悪いな〜。booマーク進呈しちゃうよ?」
「booマークって何よ。それよりアンタは勉強しなくていいの?」
「勉強?」
はて、何か勉強しなきゃならないイベントってあったっけっな?テスト週間は来週からだし、小テストは今日の授業ぢゃないし……体育のテスト?
キョトンとしてるわたしに、もりりんはどこか呆れたような声で返してきた。
「アンタねぇ……テスト週間一週間前でよくそんな余裕があるわねぇ……地域経済論の雲田教授、レジュメ52枚あるのよ?」
「……あ」
そうだった♪確かに52枚もあったら今から勉強しないと間に合わなくなるよね〜。うんうん。持つべきものはやっぱり友達だよ〜♪
「もりりんありがと〜♪」
「うわっ!やめ、ちょくっつかないの佐久間!」
ん〜、もりりんの肌触りいい感じだよぉ〜♪ほんと、いつもありがと〜♪
――――――――――――――
さてさて♪
やっぱり勉強と言えば甘いものは欠かせないよね?で、も……同じものばっかり食べるのは私的にイヤ〜。新鮮なものが欲しいのは当たり前だよね?ね?
そんなわけでわたしは、町の中を新鮮なスイーツを求めてフラフラしてたのでした。バッグにはレジュメ52P入れてるから、店内で出来るしね〜♪にっひひ〜♪
鼻の赴くまま目の指図のままあちこちに歩き回るわたし。ん〜、流石に町内全制覇しちゃったかな?チョコ系の美味しい店とか〜チェックノート一杯にあるしね〜。
「ん〜ど〜しよっかな〜?」
流石にウンディーネ印のコーヒーショップで一息はしたくないしな〜。『トミタクロス』のチョコケーキはなぁ……。
な〜んてとりとめもないことを考えて歩いていると……?
「……んあ……んお?」
あれ?あんな店あったっけ?ノートチェック……無いや。最近出来たのかな?でも工事の人が来た気配はないし、ドリルや石割機の音もした覚えはないし……?
あ、甘い香り♪何屋さんなんだろ〜……?
「んふふ〜♪行ってみよ〜♪」
バックを掴んで早速れっつごぉ♪
――――――――――――――
「わ〜お客さんだ〜!いらっしゃいませ〜!」
わりと可愛らしい、小学生くらいの女の子が出迎えてくれたこのお店――洋菓子屋さん!あぁなんてわたしはついてるんだろうっ!神様がいるならグッジョブ!
「座席はこちらで〜す♪」
「はいは〜い♪」
内装が新しいし、あまり人もいないから、まだ知られてないのかな?品揃えも……まだ少ないか〜。さてと〜♪
「チョコガナッシュひとつ、ココアをホットでお願いします♪」
「は〜い♪」
明るくとてとてと店の奥に走っていく女の子。うぅ……まるで人形みたい……可愛いよぉ……お持ち帰りぃ……はマズイや。誘拐だし。
取り出したレジュメの要点部分に黄色の蛍光マーカーを色塗りしていると、さっきの女の子がととととと歩いて、チョコガナッシュケーキとココアの乗ったお盆を運んできた。
「お待たせいたしました〜♪チョコガナッシュとココアでございま〜す♪」
そのまま注文した品物が書かれた紙をプラスチックの容器に入れて、「ごゆっくりどうぞ〜♪」と、ぺこりと頭を下げた。あ〜う〜可愛いよぉ!よし決めた。あの子のためにまた通おう!
さてさて……ってあれ?レジュメこれだけ?何だ要点沢山無いじゃ〜ん。はいマークしゅーりょー。さぁてチョコガナッシュガナッシュ〜♪
わたしはフォークを手にとって、ガナッシュを切り分け、口に運ぶと……!?
――あ〜、わたし、わかっちゃった。
ミスター〇っ子の審査員の気分。
叫ぶわけにはいかないけどね〜これが防音加工された部屋なら多分わたしは叫んでいただろうな。
「(ん〜〜〜〜〜〜〜ま〜〜〜〜〜〜〜〜い〜〜〜〜〜〜〜〜ぞ〜〜〜〜〜〜〜っ♪)」
何これ何の原料使ってるの!?寧ろ今まで食べたチョコは何を使ってるの!?こんなにも違いすぎでしょお!?くっそーこんな店を今まで知らなかったなんてさくまん一生の不覚ッ!あぁ……フォークがとまらないよぉ……幸せがとまらないよぉ……誰かとめて……ううん……止めないでぇ……!
「――あ……」
気付けば、わたしのお皿にあるのは、チョコガナッシュに乗っていた粉ココアだけだった。口の中には、まだあの甘い舌触りと、絡み付くようなリキュールの香りが残っている。
わたしは、無意識のうちに財布を取り出し、残りの小銭の数を確かめていた。
――まだ食べられる!
「済みません!あと二個お願いします!」
「は〜い♪お待ちください〜♪」
女の子の声が遠くで響いてから、わたしはずっと、本来の目的なんて忘れてチョコガナッシュをうずうずと待っていたのでした♪
――――――――――――――
「ふぁ……しあわせだよぉ……」
結局、合計四つもチョコガナッシュを食べちゃったわたしは、味の余韻に浸りながらふらふらと家に戻っていった。もしかしたらケーキの中のリキュールに酔っちゃったのかもしれないけど、足取りは他の人から見たら酔っ払いのそれだ。酔拳スキルがあれば、演舞なんか始めちゃったりして楽しいことになるだろうな〜あはは〜♪
ああ……体もなんかポカポカするよぉ……。
「たらいま〜」
完全に呂律も回っていないわたしは、帰ってくるなりそのまま自室にゴー♪バッグとコートをポイ投げすると、さらに体が火照ってくるの。
「あは……熱いよぉ……」
えい、脱いじゃえ♪
セーターもシャツも、スカートも下着も靴下も、何もかも脱ぎ捨て、わたしは布団に倒れ込んだ。人肌より冷たい布団の感触が、たまらなく気持ち良くて……。
「んふふ……みゅう……」
ふぁ……なんか……ねむくなってきちゃった……。
……ねちゃお……。
――――――――――――――
とくん……
とくん……
……ぅぅぅ……
……とくん……
…………とくん
ぅぅぅぅ………ん。
「……んんんっ……」
……なんだろ……からだが……ぽかぽか……なのに……きゅんとして……?
どこか……むずむずする……。
なんだろ……このきもち……。
「……あ……」
あまい……かおり……。
まるで、チョコガナッシュのような……どこまでもあまくて……しあわせなかおりが……いっぱい……。
……とくん……
あ……からだが……あつい?
なんだろ……このかおり……わたしが……っ!
「〜〜〜〜っ!」
ぼおっとしたまま起き上がろうとしたわたしの手が、すっとお〇んこに触れた瞬間、わたしの体にスパークが走った!突然の事で心の準備も出来ていなかったわたしは、くたりと力が抜けて倒れてしまう!その拍子に――!
「ふゃああああああっ!」
さっきまで当たっていた筈の布団。それは何かで濡れていて、わたしのお〇んこにぴっしりくっついた!それがわたしの中にまた電気を打ち込む!
「(なっ……何!?今の感じぃ……)」
痛い、とはまた違う、寧ろ、やられればやられるほどに疼いていく……またやって欲しくなる……やられないと物足りなくなっていく……。
「……ぇえっと……ここ……だよね?」
今まで、そこまで弄ったことの無い場所だった。どうしても気持ち悪いとき以外、触れたこともなかった。その程度も、今よりもっとおとなしかった。それが――。
「(……んあぁあっ……お〇んこ……じくじくするよぉ……)」
疼く。物足りないって、何度もわたしに語りかけているよぉ……。
とくん、とくんって、まるで心臓のように音を鳴らす大事な場所に、わたしは……恐る恐る手を近付けてみた。
くちゃぁ……
「(……わぁ……)」
まるで自動ドアのように、近付く手に合わせて自然と口を開いた秘部。同時に、私を取り囲む甘い香りも濃厚になった。
「(ぁぁ……いれちゃうよ……お〇んこにいれちゃうよぉ……!)」
もうわたしの頭には、自分の手をお〇んこにいれる事しか考えられなくなっていた。まるで鍵穴に差し込むように、ゆっくりと指を近付けていく。以前やっていた時のように、人差し指と中指をくっつけて、ゆっくりと突っ込んだ――瞬間!
ぐにゅっ
「――っひゃああああああああああああ!?」
わたしのお〇んこが指に絡み付くようにその唇を閉じたのだ!とろとろの愛液ですっかり解れているわたしの膣の中では、異様に柔らかくなった襞がまるで無数の舌のようにうにうにと指に絡んで密着してくる!その上指の感覚が形を想像できるほど生々しく伝わってきて、全てピリピリとした感覚に変化してわたしの中を巡っていくのだ!
「(わ、わぁぁ)ひぁぁぁぁぁぁっ!」
ずぽっ……と深い音を立てて、指を抜いてしまうわたしだったけど、抜ける最後の瞬間まで膣はわたしの指に絡み付いていた。そして抜ける瞬間、指の爪が膣肉をこりっ、と掻いてしまい、その刺激がわたしの全身にサンダーボルトを打ち込んだ!
ぷしゅっ、と軽く愛液を吐き出してしまうわたしの息は、既にはぁはぁと荒くなっており、全身を包む熱はいよいよ高くなっている。
「……っはぁ……はぁ……ぁ……」
わたしの愛液は、徐々に気化していくと、この部屋を満たす甘い気体に変化する。それがわたしの皮膚からもどんどん入っていって、それがわたしの脈を、どんどん上げていく……どんどん、体が物足りなくなっていく……!
「……ぁぁ……ぁ……ぅ……」
段々と、わたしの頭から理性の箍が消えていく……。消えて、気持ちいい事を求める心が――!
「――あああああああああああああああっ!」
先程まで二本入れていたところを、今度は三本、四本と突っ込んでは抜く、突っ込んでは抜くように腕を動かし始めていた。
まるで男のそれを受け入れているようにストロークを繰り返す腕に合わせるように、膣肉は膨張と収縮を繰り返し、指を優しく包み、体を擦り寄せていく!いれる瞬間の勢いで大量の襞を撫で、抜く際にもそのまま膣自体がずるりと外に出ちゃうんじゃないかってくらいに肉の壁を押し付けて来る!
「あぅあんっ!あはぁっ!あはぁあんっ!あはぁぁあんっ!」
いつの間にか、わたしは手首は愚か、腕までを体に突っ込んでいた。膣肉は愚か子宮まで届くストロークに、腕と淫唇の隙間からは甘い愛液が盛れ出していく!
出し入れが激しくなる度に、わたしの中で何か熱いものが暴れ、外に溢れ出そうとする。背中が、お尻の辺りが、頭が、特に焼ききれそうなほどに熱い。しかも、どこかもぞもぞしているような感覚があった。
それがもどかしい……もどかしい……モドカシイ!
「(あはんっ!あぁんっ!きっ、きもっ、きもち……キモチイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!)」
既に頭は歓喜の声をあげていて、後はちょっとした切っ掛けだけだった。それは――!?
こりぷにゅん!
「――?」
……あれれ?何だろ。今、わたし、何を掴んでいるのかな?あれれ?何でだろ、からだが、ふ、る、え――!
「――!!!!!!!!!!!」
イ、イキ、イ、イカ――イックゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥっ!
ぶじゅしゃああああああああああああああああああああっ!
ストロークの最中、偶然わたしが握ったものは、感度が上昇して膨れ上がっていた陰核――つまりク〇トリスだった。性感帯の集合体であるそれを、潰しそうになるほどの力で握ったことによって、心臓付近を杭で打たれるような、下手したら死にそうになるほど強烈な快感がわたしの脳に直撃して――盛大にイってしまったのだ。
「はぅ……はは……んぁっ……」
あぁぅ……きもち……いい……!
ぶじゅん!
ぶじゅばさぁっ!
ぐりゅうんっ!
「あぅんっ!あぁあんっ!んああああああっ!」
絶頂の余韻に浸るわたしをさらに襲うように、背中とお尻、頭から何かがずり出てきた。神経がもう通ってるらしく、すぐに動かすことが出来た。でも……。
「(あふ……んあ……きもちいいよぉ……)」
出来立ての神経って、動かしたりするとびくびくってなって、気持ち良くなっちゃうんだよねぇ……。
「……ふぁぁ……んぁぁ……ひぁぁ……ん」
でも、しばらくゆっくり動かしていたら、段々となれてきたみたい♪でも、いったい何を動かしてるんだろうって、鏡を見てみたら……?
「……わぁ……」
それは、わたしで間違いなかったけど、同時にわたしじゃなかった。
顔や腕、胴体や脚の形は基本的に変わってないし、顔にもわたしの面影はあった。でも――わたしの肌はこんなに白くないし、顔つきもこんなに綺麗じゃない。髪の色もこんな、チョコレート色するわけ無いし、腕も、脚も、もうちょっとすらっとして無かった。
胴体なんか、全体的にむっちりして、特に胸は、アルファベットが一つくらい後ろになってるんじゃないかな?お尻も肉付きがよくなってるし……。
そして何よりの問題が、尾てい骨からは紫色の尻尾が、背中からは二対のコウモリみたいな羽が、そして頭からは山羊のようなツノが、可愛らしいサイズで生えていたことで……。
「……ん、んっ、んしょ、これ?ん?あん」
鏡の前でいろんなポーズをとるわたし。鏡の中の悪魔も、それに合わせて同じポーズをとる。
間違いなく、目の前の悪魔――サキュバスは、わたしでした♪
「…………」
さっきまでの快楽の余波で、ろくに考えることの出来ないわたしの頭に、何かがわたしの声で響くのだった。
――オトコ……モット……キモチイイ――
「……男……もっと……気持ちいい……」
その声を復唱するにつれて、わたしの子宮からは愛液がこぼれ落ち、布団をさらに甘く染める。体の中からも発情臭が沸き立ち、部屋が霞んで見えるほどの濃度になる。もしこの部屋に男の子が入ったら……♪
「……にひひっ♪」
その事を考えるだけで、なんか楽しくなってきた。きっときっと、気持ちよいことになるんだろうね……♪
まてよ?もし今この部屋を開けたら……!?
「……そりゃさすがに不味いね」
あまりにも大規模すぎるし〜、みんな来られてもわたし一人じゃ相手できないし〜。
………はぁ〜あ。流石に一人ずつか〜。できればみんなで楽しみたいんだけどなぁ♪にひひ……。
意地の悪い笑みを浮かべながら、わたしは部屋の窓を開けて外に出て、すぐに閉めた。鍵はしてないよ。もし泥棒さんが入っても、逝き狂いになるだけだしね♪
「ひははっ♪夜は初めてのさくまんちぇ〜っく!」
さぁ!目指す先は繁華街!カップルを避けて独り身の人を狙うのだ!そうしてあの甘い部屋で……二人して……にひひはははっ♪
「じゃあ、いってきま〜す♪」
誰もいない甘い空間に挨拶をしたわたしは、翼を大きく広げ、月の夜に一人舞ったのでした♪
fin?
おまけ
「もりりん、甘い蜜ちょうだ〜い♪」
「あのねぇ佐久間、アンタ三日前にも飲んだばっか――ひゃっ!」
「ぺろぺろぺろ〜♪――うん!やっぱりここの蜜が一番美味しいよっ!」
「きゃっ!ひゃうっ!んはぁっ!こら佐久間!やめてっ!やめなさいって!」
fin.
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