『踏韻練習』
空色×虹飴×シャボン色
目の前、浮かぶ歪んだ真実
永遠×帰路×君までさぼる昼
零まで向かう、不安な近似値
ノイズ漏れ×無限×塞いだ鼓膜
誰がため響く、無音の騒動
のいぢ×萌え×夢幻×繋いだ蠱惑
あまたの疑惑、不穏の妄想
憤死×獄死の軽挙妄動
漸次、牧師の転居騒動
明治大正に昭和と平成
平時大将は調和と平静
太平争乱限定の
裁定×暴案×前提が
大抵考案天帝の
改訂×狂乱×権勢答欄
『くるりる』
くるり くるりら
くる くるり
舞い踊る度に
巻き散らす飛沫
くるり くるりら
くる くるり
白いお花はわたくしの
赫いお花はあなたのもので
くるり くるりら
くる くるり
一踊り毎に
途切れる音楽
くるり くるりら
くる くるり
七色に変わる
腕のステッキ
くるり くるりら
くる くるり
『かぞえうた』
睦月、空言、結びし契り
如月、岸辺に、雲母(きらら)の浮かぶ
弥生、安らぐ、社の浜に
卯月、浮船、歌声響く
皐月、漣、ささめき合って
水無月、皆人、南に恋す
文月、踏絵、普遍などなく
葉月、旗色、儚き者よ
菊月、祈願、聞きしに勝る
神無、神在、神威の空に
霜月、下枝、静けさ募り
師走、賜杯を、静かに賜う
『火』
闇に包まれて
人は求め
闇を追い出すため
人は増やし
闇を恐れて
人はまた増やし
やがて全てを
覆い尽して
それでも人は
求め続ける
『水』
戻ることは出来ないけれど
戻る気もしないけれど
中にいた時に感じたんだ
僕等はいずれ還るんだ
僕等はいずれ還るんだったら
『土』
削られて
踏まれて
蹴られて
掘られて
固められて
砕かれて
打たれて
埋められて
捨てられて
吸われて
渇らされて
それでも
僕等の周りにある
優しく
厳しく
そして優しく
『風』
斬りつけて包み込み
刺し通して撫でる
掴みどころがなくて
それでもいつも側に居る
『乃ち繚乱』
語り継がせよ
空の色
舞いて刻むは
桜色淡々
幸を求むは
人の性
削り描くは
我等のサーガ
叩き付けるも
故を問い
叩き付けては
故を聞く
意味を求むる事なかれ
意味を求むる事なかれ
『コウカイ』
過ぎて行く駅
遠くに行ってしまう過去
取り戻せない過去
悔いはいつでも
事の後にしか出来ない
だからこそ『後悔』
先を見据えても
未来など分からない
だからこそ『航海』
失敗は取り戻せず
先も見えるはずがない
だからこその『更改』
常に『更改』
『しろくろ』
周りに合わせて
周りに合わせようと
自分の色を変えてきた
その所為で失ったのは
元の自分のこころと
今の自分そのもの
色が定まらぬ
スケッチ一度剥がして
私を見つめ直して
次はひたすら遠ざけた
失いたくない
失うのはもう嫌だから
でも
そうして遠ざけて
また何かを失った
知らず向ける視線
その先にはいつも
あいつがいる
焦がれてたんだ
どこでも変わらない
どこにいても自分が分かる
脆くない
不動の黒に
『くろしろ』
周りに合わせるのは
初めから無理だと知っていた
誰にも合わせられない
自分が分かるからなんだ
保つ程の価値もない
こころや性格が分かるから何だ
周りが染まる様を
遠巻きながら眺める日々
羨む事でひしひし感じる孤独
だから近付いた
合わせられなくてもいい
相手を知ることが出来るなら
だが
近付けば必ず
相手らしさが見えなくなる
知らず向ける視線
唯一俺を乱す
あいつがいる
焦がれていたんだ
誰とでもうちとけ
誰にでも染まれる
純粋で
無垢なる白に
『踏韻練習2』
無限旋回 つき抜け展開
食えん面会 吹き抜け決壊
所以・見解 剥き出し変態
補填・全開 振り抜け圏内
愛顧愛好 振り分け前提
最後最高 つり上げ変形
逮捕配送 繰り上げ連携
懐古回想 吸い上げ選定
先には三枚、後には二枚
怠惰拐いの構造計算
鷺には犯罪、鳩には期待
排他多大の想像、諦観
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